No title
無性に本屋に行きたくて仕方がない。
知らない分野に触れたくて、知識に触れたくて、世界を広げたくて。
勉強ってやっぱり本から始まる。
要点だけまとめたネットをサーフィンするだけじゃ何も身にならない。
いや、ネットでも勉強しようと思えば、いくらでも詳しく勉強できるとは思うんだけれど、色々と撹乱させてくる情報が多すぎるし、誘惑も多い。
それに、自分には紙の感触を感じながら覚える方が性に合っているようだ。
紙は昔から好き。
本屋という空間は昔から好きだったし、文房具屋にもよく足を運んでた。
用も無いし必要も無いのに、何時間も色んな紙質のノートを眺めてた。
なんならつい買ってしまって、使う予定の無かったノートがどんどん部屋に溢れてしまって、無理やり理由を作っては慌てて消費していたように思う。
学校は嫌いだったけど、勉強は嫌いじゃなかった。
休み時間も友達すら作らずに図書館に通いつめてたな。
人より本が好きだったかも。
あー…、人が好きになれなくて本に逃げていた…の方が正しい。
でも別に、色々な作品に詳しいわけでも無いんだよな。
気に入った数冊の本を延々と繰り返し読んでいた。
歴史小説が好きだったな。
色々読んだ。島津家とか毛利家とか豊臣家とか。
本屋でたまたま手に取った「真田三代」の帯に、大河で真田丸が放送されることが書いてあって、小説とドラマ両方でどっぷりハマったな。
今度は上杉とか、伊達とか、東側の話が読みたい。
どちらかというと西の方が好きなんだけどさ。
石田三成の不器用さがどうにも愛おしくて。
真っ直ぐすぎて、それを受け入れられる人が少なかっただけなのにね。
世を渡っていくには柔軟さの方が大事っていうことなんだろうな。
それが徳川には備わっていた。
伊達とか真田も似たとこあるよな。
本当に、政宗も信繁も、もう少し早く生まれていたら、世の中ひっくり返っていただろうなと思う。
そうなったら私どころか後の世の人間全てが存在しなくなってしまうんだけれども。
こうやって武将たちの生き様から考えが広がっていくように、色々な本に、色々なきっかけや可能性が秘められている。
どこで見つかるかわからない。だから面白い。
あーあ、早く本屋に行きたいなあ。世界を、広げたいなあ。