理想を詰め込む
部屋の広さは10畳以上は欲しい。
低めのベッド、本棚、ドレッサー、小さめのテレビ、クローゼット。
何色を基調としよう。
黒が好き。カーキも好き。ブラウンも好き。
ミントグリーンは、もういいかな。
ネイビーとかピンクとか、少し意外な色も捨てがたい。
だけど、普通の女の子では終わりたくないなと思う。ぼんやりと。
読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、ゲーム、ネットサーフィン。
趣味が満載の部屋にしたい。
帰るのが楽しくなる家にしたい。
それこそ休日は1日籠ってしまうほどに。
でも籠る気は更々ない。
休日はドライブしたい。ひとりでも、誰かとでも。
色々な物を見たい。
人工的なものでも良い。チームラボとか、昔ながらの建物とか。
自然なものだって勿論いい。絶景を見て回りたい。
そして少し高めのお気に入りのカメラで写真におさめるんだ。
PCで彩度や明度を少しいじったりして、SNSに投稿して、それを趣味にするんだ。
楽しんでいる自分の人生を他人に共有したいんだ。
「いいな」「羨ましいな」って思わせたなら勝ち。
理想の女の子になるの。
仕事は、遊ぶためのお金が稼げるならなんだっていい。
みんな口を揃えて、将来のためにちゃんと就職しなさい だなんて言うけれど、いくら安定した暮らしだったとしても、本人が満足できなければそれはつまらない人生よ。
心踊らなければ、それは死んでいるのも同じよ。
私は生きていたい。活きていたい。
楽しんで、楽しんで、楽しみ尽して、悔いがなくなったら思いっきり死んでやりたい。
悔いがないなら、多少痛くたって全然構わない。
楽しみの為に仕事をして、仕事の合間にはずっと本を読んで、休みの日には好きなことだけして、自分の引き出しを充実させていくの。
人との関わりだって忘れない。
だけど、関わった人を充実させるのは、まずは自分が充実しなければ叶わない。
充実したいの。中身をぎゅうぎゅうに詰めていたいの。
そして、詰まった中身を分け合いたいと思える人とだけ一緒に居たいの。
あげるだけじゃあ不公平だから、プレゼントみたいに交換するのがベスト。
それが私の理想。
叶えるために、ちょっとばかり苦しくても、今を頑張らなくちゃね。